波に乗る楽しさって?
波に乗る楽しさは色々ありますよね。大波でのダウンザライン、波のパワーを感じながらのボトムターン、際どいセクションでのリッピング、どれも自然の力を感じることができますね。
湘南LOGBOOKがロングボードを始めたその昔、ケビンコネリーに憧れシングルフィンのクラシックボードを乗っていました。その後ハワイアンスタイル全盛の時代になりボンガパーキングを知り興味はハイパフォーマンスロングボードへシフト。数年前にシェーパーの友人が「クラシックロングボード を作るよ~」ということで再び乗るようになったのですが、あらためて気づいたのがクラシックロングボード の楽しさ。ハイパフォーマンスロングボードももちろん楽しいのですが、ノーズやって、リップやって、と何だか忙しいサーフィンになってしまいがちです。
クラシックロングボードの真骨頂は、ゆったりとしたノーズライティングに尽きます。波のクリティカルセクションでうまくハングテンが決まった時は、鳥になったような、脳天に突き抜ける衝撃が走るような、楽しさ・気持ち良さがあります。
クラシックロングボードの特徴とその楽しさ
簡単にいうと波のポケットに留まりやすいようなボトムデザインになっています。サーフボードはよく走る板が良い板だ、と言われますが、クラシックロングボード には当てはまりません。ショートボードやハイパフォーマンスロングボードと違いレールにはハードエッジなどはないため波に対して反発はせず、テールをホワイトウォーターにロックさせれば崩れる波のスピードに合わせてボードも進むため、まさに波と同化したノーズライティングが可能となります。なお波のカールに留まってくれる、ということは逆にいうと波のパワーを逃がすデザインになっているため、良いポジションでないとテイクオフの際うまく引っ掛からない難しさもあります。
冒頭で書いたように波に乗る楽しさは色々ありますが、クラシックロングボード は格別な感覚をもたらしてくれます。早い波や大きな波、ジャンクな波に適さないのは事実ですが、小波でも波と同化する大きな喜びを与えてくれます。
最後に。安全の話。
クラシックロングボードは板自体が長く・重く、必然的にレールも長いです。またフィンもセンターに一本しかないためコントロールは非常に難しいです。急に曲がれない、止まれない、板を流してぶつかると大惨事と心得て下さい。
クラシックロングボードは波の予測、それに合わせた乗り方が習熟できてはじめて乗りこなすことができるようになります。また良い板に出会うには、経験・努力はもちろんですが、縁・運も必要になります。海が混雑しているときは、混雑しているピークを避けたり、時間をずらしたり、無理にサーフィンしようとせずリスクを回避する行動をしつつ、努力を惜しまず、楽しんでノーズライディングに挑戦してみて下さい。