湘南LOGBOOK

ロングボードのグライド感に夢中なサーファーのブログ。ロングボードのこと、波・旅の記録などサーフィンに関することを書いています。

ロングボードサーフィンの魅力 ダイバーからサーファーへ

今から20年以上も前、転職のため青森から湘南に居を移し、何か海を感じられるスポーツをやりたいと思いスキューバダイビングを始めた。

当時は円高で国内より海外でのライセンス取得が割安のためサイパンで、PADIのオープンウォーターを取得した。

取得した後は、透明度・魚影の濃さ・ダイナミックな地形などを求めて、せっせと働いては長期連休の度に、セブ・ロタ・パラオなど海外に行って潜っていた。

出稿を待つボート群
サーフィンと運命の出会い

ある年、マウイ島を訪れた時のこと。

抜群の透明度を誇るモロキニ島でのダイビングを終え、素晴らしいダイビングだったな、とボート上でガイドさんと話をしていた流れでマウイではサーフィンも楽しめるよ、と聞いた。

サーフィンかぁ、学生時代に友達とお遊びでやった程度の経験しかなかったが、せっかくマウイにきた訳だし、ハワイ=アロハ=サーフィンだよな、とそんな気持ちでサーフィンスクールを申し込んだ。

サーフィンスクールのポイントがどこだったか覚えていないが(多分ラハイナ近辺)、ここでの体験がその後の人生を変えるほどの影響を与えることになる。

マウイの陽気の中、ゆっくりと崩れてくるジェントルな波に乗った。ウネリに乗って波に押される何とも言えない不思議な快感・感覚に、一発でサーフィンの虜になった訳だ。

写真はマウイの波ではないが、こんな波だったはず

おそらく1〜2時間程度のスクールだったと思うが時間を忘れて無我夢中でサーフィンに没頭した。

いよいよ日本でサーフィンデビュー?

帰国後、波に乗る感覚が忘れられず、どうしてもサーフィンしたい思いが日々募っていく。

幸いにも職場にサーフィンを嗜む先輩もおり、ビギナー用には〇〇のボードが良いなど指南を受けボードを買いに行った。

そのショップは最寄駅の藤沢から数駅の茅ヶ崎あり、黒々としたいかにもサーファー然とした店員さんからボードの説明を受けロングボードを買うことになる。

残念ながら最初に買ったロングボードの写真はない。これは3代目

さて、ここからが大変。

買ったはよいが3m近い長大なボードをどうやって家に持って帰ろうか…。

湘南は電車サーファーもいるから、電車しかないよね、と茅ヶ崎駅から東海道線ロングボードを運ぶ暴挙を行う。

後にも先にも電車でロングボードを運んだのはこの一回だけ、今となっても流石に電車にロングボード を積む輩は見たことはない。幸い駅員さんに注意されることはなかったが大らかな時代だったからであろう。

さて長く重いロングボードを苦労して家に持ち帰ったら、今度はボードが部屋にマトモに入らず部屋の大部分を支配するという恐ろしい事態に遭遇する。部屋の主人がボード、私が添い寝するような形。

(その後、現在の家に引越しするまでの数年間、ロングボードの保管には苦労することになる)

左のロングボードは2.8m、右のショートボードは1.7m
部屋の中には保管は難しい

さていよいよ週末。

車に板を積んでサーフィンに行こうとするが、ここでまた愕然となる。

なんと板が長すぎて車(当時はハイエースではない)に入らない。折角ボードを買ったのにサーフィンへ行けない。結局車にキャリアを付けて、ようやく海に行け晴れてサーフィンデビューとなった。

その後、サーフィンに夢中に

しばらくは車で海に行っていたが、よくよく海までの道中を観察して見ると湘南ならではのチャリンコサーファーの存在を知り、海まで自転車で行けるじゃん、と自らも自転車にサーフボードキャリアを取り付け、より海が身近になった。ここまでが長く大変な道のりだった。

ロングボードでカットバック 自然と笑みが溢れる

ロングボードは長く重いので始めるのが本当に大変だったけど、小波が多い湘南では大活躍するし、独特のグライド感を味わうと、もうやめられない。サーフィンは素晴らしい。

マウイ島でサーフィンに出会ったあれ以来、スキューバダイビングはやっていない。

思えば遠くへ来たもんだ。