湘南LOGBOOK

ロングボードのグライド感に夢中なサーファーのブログ。ロングボードのこと、波・旅の記録などサーフィンに関することを書いています。

サーフィン・人生において大切なこと。己の限界を知ることと謙虚であること

宮崎のとあるエリアに良質なサンドバーが形成され、グリグリの波が割れるチューブポイントがある。

私のサーフィンに影響を与えてくれたメンターは何人かいるが、その某ポイントのチューブマスターもその一人。

そのチューブマスターは、ウインターシーズンのパイプやオフザにチャージするハードコアな方。

過去の宮崎トリップで、低気圧が宮崎沖を通過し4〜6ftオーバーのチューブコンディションとなった時があった。

その時も、こんなチューブコンディションだった

今までこのサイズのチューブは経験がなく入るのに躊躇したが、チューブマスターが「君ならできる」と言うので一緒にチャージすることに。

セットの合間を見つつなんとかゲットしピークに到着。

その重厚なブレイクに入ってみると、水量、リップの分厚さ、ボトムが見えるほど底ぼれしている具合。

ケガこそしなかったもののまともには乗れず、コテンパンにされ、ただただ恐ろしさを感じたり、バックリ開いたチューブの出口からスピッツと共にスタンディングで抜けてくるチューブマスターの姿を目の当たりにして、圧倒的な挫折をわからされたり、今でもその時の光景は脳裏に焼き付いている。

サーフィンには、区分してよいのか分からないが色々なジャンル(チューブ、エアー、ノーズライドなど)があり、そのジャンルのスペシャルなレベルに到達するには相応の努力と準備、何より気持ちが大事なことを知った貴重な機会であった。もっとも努力だけでは到達できないレベル・自分の限界があることも知った訳だが。

きっとチューブマスターは、このラインナップを通して私に色々と経験・勉強させたかったのであろう。

これは死ぬかもしれないなと思う波にチャージして限界を知ったからこそ、自分にはできないサイズのチューブにチャージできるサーファーには本当にリスペクトを感じる。

話は変わり、これまた過去にトリップしたウエストジャワ・バツカラスの話。

このポイントは大きくはないが綺麗な形の波が規則正しくブレイクするロングボード向けのポイントがある。

バツカラスのメインポイントでノーズライディング
秩序を守ってサーフィン

そこでは偉大なローカルサーファー達が、トリップサーファーや、ローカルキッズ達に波を譲っている。譲られた方は全力で楽しみ、その後には、ありがとう、良い波だったと御礼する。

トリップサーファーがローカルをリスペクトし、謙虚に振舞い、周りに迷惑をかけず楽しんでいる。そういった環境は最高。

一方、日本では、たいした波じゃないのに他者を威圧するようにヘイヘイ言う人がいたり、ロングボードやミッドレングスで入るようなスモールコンディションでも、何故かパキパキのショートボードでいきなりピークに向かい、くる波全てにテイクオフしようとハッスルする人がいたり。

(乗れてもパンピングで終わりなのだが)

晴れた日の湘南 富士山もくっきり
こんな日は天気同様、気持ちよくサーフィンしたい

サーフィンとは自然の偉大さと人間の矮小さの狭間での葛藤を感じるものだと言われる。

楽しむのは勿論なのだが、自分自身の限界と力量、サーフボードの限界を知って、皆が謙虚に振る舞えば、海の中はもっと平和になるはずで、そんな日が来ることを願う。

これはサーフィンだけに限ったことではなく、人生においても同じことだと思う。

サーフィン マジックボードを見つけるためのヒント

「弘法は筆を選ばず」。

でも弘法ではない一般サーファーが上手くなるためにはサーフボードを選んだ方が良い。

サーフィンはとてもユニーク(個性的、独自性があるという事)なスポーツ。

それぞれの体格や乗り方が違うので全てのサーファーに万能なボード、所謂「マジックボード」は存在しないので。

そして残念ながら、全てのコンディションで調子が良いボードもない。

チューブと小波 同じサーフボードでは対応できない
どうすれば出会えるか?

実際の話、マジックボードにはすぐには出会えない(と思った方が良い)。

まず自分のサーフィンを客観的に観てみることから始まる。

あらためて自分のライティングを撮影すると分かるが、初めて自分のサーフィンを見ると愕然とする人も多いだろう。

現実を受け止めるのは辛いけど、理想とのギャップに気づくためには重要なこと。

そのギャップを埋めるために、何が必要なのか。

・単純に自身のレベル向上なのか

・新たなステップアップサーフボードとの出会いなのか

これを見極めることができる。

自分のライティングを見て、そもそもボードについて色々語るのが烏滸がましいと思う場合は、ひとまず次のボードのことは置いておこう。

では次はボード選びのことになる。

よく言われる通り、色んなサーファーと関わりを待ち、サーフィンについて語り「スタイル」を知る。そしてシェイパーとコミュニケーション取るのが望ましい。

シェイパーと直接コミュニケーションを取るのが難しい人は、ショップを介してが良い。

そのショップが扱っているブランドにもよるが、大手(CIなど)の各サーフボードは明確なコンセプトで開発されており、ボードスペックもデータ化されているため、目指すレベルやコンディションに対応したボードを選べる。

仮にその時の自分には合わないボードだったとしても、データ化されているので、データを見返して何が違っていたのか考察して、次に繋げる事ができる。

友人シェイパーによるFishボード(左)とCIのRocket Wide(右)

しかし、そもそもボードカタログがない、あっても良く理解できない、ボードラインナップが少ないなどのショップや、ショップのスタッフがボードデザインを理解できていない場合は、ちょっと注意が必要だ。

私自身、ハンドシェイプを謳う湘南では有名なシェイパーに(ショップを介して)何本もサーフボードを作って貰ったが、思っていたのと違う、寸法を測ってみるとオーダーシートと違う、などなんだか良く分からないボードができてきたことが結構あった。

シェイパーやショップスタッフが、サーフィンを沢山している・サーフィンが上手い、という事と、ユーザーに良いボードを提供できる能力とは全く別の才能が必要になる。

「めちゃ調子良いんですよー、このボード」

それは分かったが、なぜそうなのか?

シェイパーやショップがその質問に対して説明できない、こんなケースがあると見切りをつけた方がよいかもしれない。

サーフボードは物理原則の元で機能する極めてエンジニアリングなものなので、デザインが理屈・原理原則に適っているか、ボードをデータで語れないと結局は良いボードに出会えず、お金と時間だけがかかり、上達の遠回りとなる。

新しいサーフボード達
デザインコンセプトが明確で、全てデータ化されている

・サーフィンを好きになること

・今の自分を知ること

・ボードデザインに対する理解を深めること

これを突き詰めていくと、マジックボードに出会えるはず。

昔はネットもなく情報が豊かではなく、私自身ゴミみたいなボードにも沢山乗ってきたので、これは間違いないと思う。

一人でサーフィンしてたり、ネットやコストコでボードを買っても、その先は続かない。

その先がさらにあるのかは、サーファーとしての熱意と行動にかかっている。

神奈川県で自転車を利用する際に知っておくべき道路交通法と保険について

サーフィンに行く移動手段として自転車(チャリンコ)を使用するサーファーは多い。

自転車にサーフボードを積むキャリアをつけているのを見たことある人も多いだろう。

キャリアを付けた自転車

サーフボードを積むとこんな感じ

その自転車は道路交通法では「軽車両」に位置付けられる。

そして神奈川県では「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」により、神奈川県内で自転車を利用する方は、自転車損害賠償責任保険等の加入が義務付けられている。

🔹神奈川県のリンク

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/f5g/hokenannai.html

 

自転車は、軽車両という位置付けから、事故を起こした場合、賠償額の計算方法は自動車やバイクによる事故と変わらない。

店舗で自転車を購入する際、自賠責の加入登録を勧められるのはこのため。

さて、自賠責以外の補償・賠償対策があるのはご存知だろうか?

湘南LOGBOOKが、保険会社に勤める知人から一度確認した方が良いよ、とアドバイスを貰ったのが火災保険の特約」

火災保険に入られている方も多いと思うが、火災保険に個人賠償保険金の特約を付けている場合、万一の自転車事故に備えることができる可能性がある。

火災保険の特約(例)

上の写真は例だが、この特約により、日常生活の事故で自身が加害者となった場合に損害賠償責任を負った際に補償を受けられる、というもの。

最近は、自転車サーファーの事故も増えているので、自賠責・その他保険で、万が一の場合に備えておくことは重要。

保険の内容・特約は個人の契約状況により様々なので、契約内容をしっかり確認することをお勧めする。

 

ビーチブレイクは地形キープが命! 綺麗なブレイクを見つけたら心掛けたいこと

冬型の気圧配置になると湘南には西〜南西風が吹き、このオンショアの影響で葦簀(よしず)が隠れるくらい砂が浜に上がっているのが、よくある冬の光景。

湘南で養浜工事をやっていないエリアは、地形が決まらなくなっていることも多いため、小さくても綺麗なブレイクを見つけたら、その地形は本当に貴重。

冬の鵠沼 砂が上がって葦簀が隠れそう

最近は、ところどころ地形ができており、ウネリの強さはスネヒザと弱くても、潮が引いている時間帯ならロングボードで十分楽しめる日もある。

とある日のウネリ(かなり弱い)とタイドチャート

ウネリが弱くても地形があると サーフィンできる波はブレイクする

さてビーチブレイクでサーフィンに適する地形はサンドバーが形成されることによりできるが、そのサンドバーは本当に微妙な砂の加減で成り立っている。

小さなウネリでも、ノーズライティングやロングライティング可能な波を与えてくれるのは、まさに自然の恩恵と思う。

小さな波でも地形が良ければ ノーズライディングもできる

この地形が決まったビーチブレイクでサーフィンを楽しむ際、私、湘南LOGBOOKとしては、エントリーに気をつけることにしている。

何に気をつけるか?

それはインサイドを歩かないという事。

折角のサンドバー、その上をサーファーが無神経に歩くことによって地形を崩してしまうこともある。

その昔、宮崎に住んでいるチューブマスターの某プロ(ショートボードの師匠)から、地形キープの大切さについて教えて頂いた。

しっかりした地形からは、このようなシェイプの波が生まれる

それ以来、地形を崩さないようにパドルでピークへ向かうことを心掛けている。

ビーチブレイクは地形が命だが、リーフブレイクと異なり、その地形はいつかは変わってしまう儚いもの。

なのだが自身の心掛け次第で延命できる可能性もある。

来た時よりも美しくではないが、自分の次に入るサーファーのために、地形を崩さない気遣いを持っていたい。

海外サーフトリップ:バリ島メドウィの現状と日本の魅力を再確認

5年ぶりに海外へサーフトリップした。

行き先は、バリ島メドウィ。

波は確かに良かったのだが全てが最高だったという訳ではなく、幾つか思うところもあり書いていきたい。

このロケーション、やっぱり最高とも思うのだが・・・
旅の準備が大変

長らく海外トリップに行ってなかったので、全くもって海外用の旅支度を忘れていた。

何持っていくんだったっけ?と記憶を掘り起こすことから再開し、出発当日まで準備がかなり大変だった。

サーフボードのパッキングに運搬 本当に大変・・・

今回、持っていくものリストを整理したが、あらためて見るとなるほど大変な量だ。

重量制限やサーフボードの免責対策もあるため、その考慮も必要。海外サーフトリップの準備はやはり大変だ。

  1. パスポート
  2. eチケット
  3. 電子通関申告
  4. スマートフォンと充電器
  5. 変圧器
  6. 旅費、現地通貨
  7. 筆記用具
  8. 旅行保険
  9. 日焼けの帽子キャップ
  10. サングラス
  11. 着替え、下着、靴下
  12. 機内用長袖とマスク
  13. ティッシュ
  14. ビニール袋
  15. 腕時計
  16. 歯ブラシセット
  17. 電動髭剃り(気になる方)
  18. 常備薬(頭痛薬、ロキソニン、胃腸薬、下痢止め、湿布、虫除け、絆創膏、目薬など)
  19. マッサージボール
  20. サプリメントクエン酸など)
  21. インスタント食品(雑炊、うどん、味噌汁)
  22. ティーパック
  23. サーフボード ※重量制限内で4本程度
  24. リーシュ
  25. ワックス
  26. リペアキット
  27. 耳栓
  28. 水着、トランクス
  29. 日焼け止め
  30. ビーサン
  31. サーフィン用Tシャツ
  32. 1mmタッパー
  33. サーフハット
  34. リーフブーツ
海は混雑している

今回の旅先がバリ島だったせいか、サーフィンブームが世界的なのか、とにかく数年前より確実に海の中は混雑していた。

サーフポイントの目の前のホテルにステイする目的は、良いコンディションを逃さないためだが、そもそも混雑しており、数年前とのギャップ、ストレスを感じたのは事実としてある。

ホテルから見えるパーフェクトな波 波が良ければ海へ

バリ島が全体的に混み始めていると聞いたが、ウエストサイドの言わば僻地であるメドウィも例外ではない。

メドウィは潮が引いている時はアウトサイド、潮が上げている時はアウトサイドとインサイド両方サーフィンが可能。時間帯とどちらでサーフィンするかで数年前は無人の時もあったが、今回、貸切の時間帯はほぼない状態であった。

クリーンなコンディションを貸切(アウトサイド)

強いウネリが入るとアウトサイドの更に奥に、もうひとつピークが現れる(と思う)。その様なコンディションの時はサーファーがバラけるため混雑は緩和される。毎日そうだと良いが、そうも行かないのが自然頼みのサーフィンの難しいところ。

サーフィンスクールが盛況

次は一番大きな変化。

海が混雑している理由にも繋がるが、観光客を対象としたサーフィンスクールが盛況になっていた。

日中は次から次へと観光客が訪れ、あちらこちらでスクールが行われていた。

時間帯によっては、ここは湘南?と思うような光景が見られたのも確か。

メドウィのような比較的テイクオフがイージーでパーフェクトな波でスクールなんて、贅沢で羨ましい限り。

体験した観光客は、あっという間にサーフィンの虜になることだろう。

ホテルのプールから観察
あらためて総括

コロナ禍の数年間は海外に行けず、国内トリップを沢山経験したが、その旅を思い返してみると

  • 探せば空いてて良い波はある
  • 美味い食べ物がある
  • 飛行機に重い荷物を載せなくて良い
  • 移動時間は海外ほど長くない

と、今回の海外と比較するとあらためて日本の素晴らしさを再確認できたのは収穫だったと思う。

日本にも良い波はある

特にロングボードをメインでサーフィンする場合は、大きな波は必要ないし、車に積んでおけば準備の手間がかからない。

メドウィがこのように混雑する状況になったのであれば、わざわざコスト(時間とお金)を掛けて行かなくても日本の旅が良いかもしれないと感じた。

 

 

5年ぶりの海外サーフトリップ!バリ島・ウエストサイドのメドウィへ③

今回は滞在したホテルに関することや、その他諸々について書いていく。

ホテルの部屋について

メドウィでステイしたボンボラウェーブロッジは相変わらず素晴らしいホテルだった。

🔹ホテルのHP

https://www.bomboramedewi.com/ja/index.html

ホテルの目の前がサーフポイントというサーファー的に最高の立地、部屋数は全部で8部屋?くらいと大きくはないが、その分スタッフはフレンドリーでサービスクオリティが高い。

ホテルの外観

夫婦で利用のため部屋は2ベッド。天井が高いため圧迫感はなく開放的。

南国らしく天井にはクーリングファン
日中はステンドグラスも綺麗

オーシャンビューのため波チェックも好きな時にできるため良いタイミングを逃さない。

またバリ島ウエストサイドのキレイなサンセットもプライベート空間で見れる。

部屋の外にはベランダ 波チェックだけでなくチルタイムも最高

バリ島のウエストサイド 海に沈むサンセットは感動的

部屋の入り口側から朝陽を拝む 
短め目のサーフボードはこちらに置いておく

夜は喧騒がないため波の音がよく聞こえ、朝は鳥が鳴く環境。

ただメドウィはイスラム圏のため、夜明け前からイスラム礼拝の呼びかけ「アザーン」が何処からともなく聞こえる。鳥よりもアザーンで目覚める感じ。

バスルームはしっかりした作りで、バスタブにお湯を張ってお風呂に入ることもできる。

昔のインドネシアは電力事情が安定しておらず、夜は停電もしばしば、お湯も途切れ途切れだった記憶があるが今回はそのようなこともなく快適だった。

広く、アメニティも充実したバスルーム
流しの下にはスタッフが毎日お花を置いてくれていた
滞在中の食事について

ホテルにはレストラン(その名もLefty's)があり基本的には食事はここで(ただしTAXは高め)。

朝ごはんはインドネシア料理、アメリカンブレックファースト、ベジタリアン向けまで好きなものを選べる。勿論コーヒー、ラテなどドリンク付き。

席に座るとメニューを渡してくれる

 

アメリカンブレックファースト 卵の調理法やサイドメニューも選べる

ラテはこんな感じ

デイタイムは11時から営業しており、立地が素晴らしいのでホテルの宿泊客以外の利用者も多い。

インドネシア料理(ナシゴレン、ミーゴレン、サテ、ナシチャンプル、ソトアヤムなど)はどれも美味しく衛生的なので、お腹を下すこともない。

ナシゴレン(左)とチキンサテ(右)
チキンBBQ(左)とナシチャンプル(右)混ぜるかどうかは好み次第

そして欠かせないのは、やっぱりビンタン

サーフィン後のチルタイムや、食事にビンタンは欠かせない

ただ年のためか、インドネシア料理が続くと飽きがくるので、日本から持ってきたインスタント食品もたまに食べていた。

部屋には電気湯沸かし器がある 
うどんや雑炊などインスタント食品も利用
メドウィのローカル

メドウィのローカルは、メローでフレンドリーなサーファーが多い。

ビジター、敬意に満ちた旅人として留意すべきことは陸でもラインナップでも挨拶が大事で、これは万国共通。

挨拶をして顔を覚えてもらい、拙い言語力でも可能な範囲で会話する。

マナー、礼節を欠いた行動を取らない限り、大きなトラブルになることはない(と思う)。

空いている時間帯に、よくご一緒させて頂いたローカルロングボーダ(めちゃくちゃ上手だった)からは、有難いことによく波を譲って頂いた。

数年ぶりに再会したローカルのHady
メドウィには日本語が堪能なローカルも多い

なお、その昔、メドウィは海に入るのにローカルからTシャツを買うのがお決まりだったが、今回はそんなこともなかった。

数年ぶりに訪れて分かったことだが、サーフガイド(というよりプッシュ役)や(勝手に)撮影した動画を売るなどローカルの収益構造が変わってきたからかもしれない。

シンプルなデザインのTシャツ
ローカルコミュニティに感謝の気持ちで購入
楽しかった旅も終わり

さて最終日、帰りの便は深夜発。ホテルから空港までは3時間程度。ホテルのチェックアウトは12時だが他に観光することもないため今回はレイトチェックアウトを選択。

最終日の朝のサーフィンはオフショア面ツルで貸切。最後に最高のギフトが待っていた。

波を噛み締めるようにハングファイブ

サーフィンの後、旅の終わりに必ず訪れる荷造りという憂鬱、鬱陶しいイベントを片付けてチェックアウトの時間となる。

移動中(空港までの車内、飛行機)の極低温エアコンで風邪をひかないように1週間ぶりに履いた靴下とシューズは違和感しかない。

名残惜しいが十分楽しませて頂いた沢山の思い出を胸に空港に向かう。

すっかり仲良くなったスタッフと一枚
後ろのサーフボードには帝王ケリースレーターのサイン

さてデンパサール空港だが早めに行ってもチェックインできない。

チェックインカウンター周辺は休憩するベンチも少なく、売店もないので混雑が激しい。おおよそフライト3時間前を目処に行くと良い。

なおチェックインカウンターでサーフボードを計量後に、カウンター近くの指定場所にボードをおいておけば係員が運んでくれる。何の表示もないので置き場所は係員に確認が必要だが、この点は成田空港よりもありがたい。

デンパサール空港のエントランス

荷物を預けた後は早々に出国手続きをして、レストランエリアへ向かい夜ご飯。

クタ、スミニャックにもあるmade'sワルンに入りハンバーガーをチョイス。空港内はかなり割高のため、時間に余裕ある方は空港の外で食事を済ませておくのが良いかもしれない。

made'sワルン
メニュはクタ、スミニャックと同じメニューらしい

そんなこんなで定刻深夜00:20発の便(GA880)で成田に向けて出発。

旅の疲れもあり離陸後直ぐに眠りに落ち、気づけばもう成田へ到着間際という旅であった。

最後に

サーフトリップの目的はいくつかあるが、最大は「グッドウェーブとの邂逅」。

数年ぶりに訪れたメドウィは想定の範囲内で、やはりグッドウェーブだったことは間違い。

年齢もありハードな旅から、のんびりな旅にスタイルは変わってきたが、それでも新たな気づき、成長を与えてくれるため、やはり旅はやめられない。

5年ぶりの海外サーフトリップ!バリ島・ウエストサイドのメドウィへ②

飛行機は現地時間の20時頃にデンパサールに到着。

飛行機を降りた途端、バリ特有の熱気・湿気がまとわりつく。日本とは違う匂い。アジアの旅先に着いたことを実感。

飛行機を降りたら、そこは熱帯
日本は真冬のため服装のギャップが・・・

到着ビザの50万ルピアを支払い、入国。

サーフボードなど荷物を受け取り、迎えに来てくれているガイドを探す。空港の外にガイドやタクシー運転手が黒山の人だかり。

この景色を見ると、あー東南アジアだなぁと懐かしくなる。

さて今回のガイドはロングボードが余裕で入る大型車で来てくれている。

2人なのに、このサイズ

空港からメドウィまでは3時間程度、大型車のお陰で車内はゆったり。クタの喧騒を感じながら爆睡してしまい、真夜中にホテルに到着した。

ホテルにチェックイン後、荷解きも程々に、腹が減ったので食事。

インスタントうどんとフリーズドライの雑炊

深夜なのでホテルのレストランは空いておらず、メドウィは田舎のため周囲に飲食店もなく日本から持ってきたインスタントうどん、雑炊を食す。

海外では現地の食事に飽きる場合もあるので、日本のインスタント食品はホント重宝できる。

さて今回の宿はメドウィポイントの目の前にあるボンボラウェーブロッジ。

ホテル外観とレストランからの眺め

・ホテルのHP

https://www.bomboramedewi.com/ja/index.html#

数年前に訪れた際もここを利用したが目の前が海という最高のロケーションのため今回もリピート。小さなホテルなのでスタッフともすぐ顔馴染みになり、居心地は最高。

だいたい朝イチ・日の出と共にサーフィンして、その後朝ごはん。

朝イチは空いている まずはサーフィン

サーフィン後には朝食(色々選べます)

その後は、読書したり、ビンタン飲んだり、プールでまったくしたり、ノンビリして午後にもう1ラウンド。

インドネシアトリップには欠かせないビンタン
何本飲んだことか・・・

プールから波チェック

コンディションが良くなったり海が空いていればサーフィンするスタイル。

だいたいこんなルーティン。

肝心の波は、オバケセットで頭半オーバー、アベレージで腹胸肩と十分なサイズ。ブレイクはグーフィーオンリー。

バリ島の雨季はウエストサイドは風が合わないと言われるが、メドウィは朝夕と風は無風かオフショアのためクオリティは最高。日中も風は吹くがウネリが勝つのでパンピーにならず十分ライダブル。

フェイスの大きな波で気持ちよくボトムターン

こちらはノーズライディング

潮の干満や波のサイズでエントリーの仕方は変わるが、玉石に付着した貝で足を切りたく無いため安全なルートでゲッティングアウト。

このルートだとピークは遥か彼方のためロングパドルとなる。疲れすぎないようにロングボードとフィッシュとミッドレングスを乗り分けながらサーフィン。

船の所まで歩いて そこからゲッティング
潮が引いている時は特に注意が必要

クタと違い周囲に繁華街はないがオーシャンビューという特権を活かし波、自然のリズムに合わせて過ごす素晴らしい環境。

ウネリと潮回りと風が決まった時間帯はバグースな波となり良い時はコンスタントに200mは乗り繋げる波。

今回、自分的に過去最長のノーズライティングを更新したし、サーフィンやってて良かったな、頑張って働いて良かったなーと感謝。

これからボードの先端へトリップ

しかし数年ぶりに訪れたメドウィは観光地化が激しかった。

数年前に訪れた際は風が吹く日中は、ほぼ貸切サーフィンできる状態だったが、今回は朝10時くらいから15〜16時くらいまで、ブラジル、ヨーロッパ、ロシアなどからの観光客を対象としたスクールが行われ、サーフガイドにプッシュされて直滑降で波に乗る(落ちてくる)輩で海は溢れ危険な状況になっていた。

ローカルさんに聞いた話だとチャングーはもっと酷い状態らしい。

オンボロだった向かいのホテル(UMADEWI Surf & Retreat)もゴージャスにリニューアルされ、通りにも何軒か新しいホテルも立っており、確実に変わっていくんだろうな。

宿に滞在しているサーファーだけで、波をローテーションするといったハッピータイムが過去には沢山あったが、もうこの環境だと望めないのかもかもしれない。

バリのウエストサイドはサンセットもバグース

とはいえロケーションは素晴らしいし、日本では乗れない波のクオリティなので十分満足できるのだが。

次回に続く。