冬型の気圧配置になると湘南には西〜南西風が吹き、このオンショアの影響で葦簀(よしず)が隠れるくらい砂が浜に上がっているのが、よくある冬の光景。
湘南で養浜工事をやっていないエリアは、地形が決まらなくなっていることも多いため、小さくても綺麗なブレイクを見つけたら、その地形は本当に貴重。
最近は、ところどころ地形ができており、ウネリの強さはスネヒザと弱くても、潮が引いている時間帯ならロングボードで十分楽しめる日もある。
さてビーチブレイクでサーフィンに適する地形はサンドバーが形成されることによりできるが、そのサンドバーは本当に微妙な砂の加減で成り立っている。
小さなウネリでも、ノーズライティングやロングライティング可能な波を与えてくれるのは、まさに自然の恩恵と思う。
この地形が決まったビーチブレイクでサーフィンを楽しむ際、私、湘南LOGBOOKとしては、エントリーに気をつけることにしている。
何に気をつけるか?
それはインサイドを歩かないという事。
折角のサンドバー、その上をサーファーが無神経に歩くことによって地形を崩してしまうこともある。
その昔、宮崎に住んでいるチューブマスターの某プロ(ショートボードの師匠)から、地形キープの大切さについて教えて頂いた。
それ以来、地形を崩さないようにパドルでピークへ向かうことを心掛けている。
ビーチブレイクは地形が命だが、リーフブレイクと異なり、その地形はいつかは変わってしまう儚いもの。
なのだが自身の心掛け次第で延命できる可能性もある。
来た時よりも美しくではないが、自分の次に入るサーファーのために、地形を崩さない気遣いを持っていたい。