長い旅路を経て、ようやく青森に到着。低気圧が抜けたので太平洋側は南よりのウネリでサイズアップしているはず。リアルタイムの波情報がないためBCM(ビーチコーミングマガジン)紙冊子を確認します。このポイント情報によるとどうやら種差がウネリをかわすらしい。
いざ種差海岸へ
Googleマップを頼りに種差海岸を目指すが、ナビは本当にここなの?という明らかに違うと思われる地点で「目的地到着です」とアナウンスしてきます。Googleマップはどうやら青森エリアには弱いらしい…涙。海岸線を走ってはチェックを繰り返し、ようやく種差海岸へ。
さて肝心の波はというと、ばかデカい・ワイドかつショアブレイク。誰も入っていないし板が(体も)壊れそう…。ということで、ここはパスすることに。
※種差海岸のワイルドなブレイク
ちなみにこの種差海岸は三陸復興国立公園に指定されており650種類を超える植物が自生しているそうです。そのためか海岸の色合いはなんとも風光明媚です。海岸の前にはレトロな建築様式のインフォメーションセンターがあり、種差の海岸線や植生について説明されています。本当に美しい場所のため一度は訪れるべきかと思います。
※インフォメーションセンター外観と内部
※種差の植生を説明したパネル。綺麗ですね。
三沢方面へ
この日は南ウネリが強いため、地図から南ウネリをかわしそうな構造物や地形をランドマークに北部・三沢方面に向けてウェーブハント開始。いくつもの名もなき?海岸に入りチェック、うーんイマイチ。こんなことを繰り返しながら1〜2時間ほどサーチしたでしょうか、とある堤防の北側が気になり確認、するとそこには頭サイズの綺麗な波がブレイクしているではありませんか!しかも人数は2〜3人。
※三沢のとあるポイント
車を停めているローカルらしき方に挨拶すると、返事を返してくれました。どうやらココは入っても良いポイントのようだ。
いそいそとミッドレングスを取り出し入水。8月とはいえやはり青森の水温は少し冷たいが気持ちいい。やっとサーフィンができた解放感から海の中に旅の疲れが流れ出ていく感じ。波は厚めだがパワフル、3〜4ターンほど入れられる良い波。無人のピークで暫く乗っていると先程駐車場で挨拶したローカルさんも入水。波を回して頂きながらリズムよく乗っていると、この日最大のセットが!ローカルさんから「GOー!」の掛け声。これは逃すわけにはいかないとフルパドル、結果カービングが何発も入る極上の波でした。セット譲って頂き、ありがとうございましたと御礼。その後もノンビリとサーフ。しっかり2時間ほど堪能できました。
いやぁー良い波だったなー、と駐車場でまったりしていると、ローカルさんも上がってきて少し談笑。「楽しんだかい?」「湘南から来たんなら寒くて疲れたでしょ。これ食べな」と南部せんべいを頂きました。何という暖かさ、ローカリズムなんでしょう。煎餅が美味いのもありましたが優しさに参ってしまいました。
ローカルさん曰く、明日は少しサイズ下がるはずだから百石ポイントもできるのでは?とのこと。
(この時点で百石にどうやって辿り着くのか分かっておらず、ありがたいことにポイントへの行き方まで教えて頂きました)。
心配していた天気もあと数日は大丈夫みたいなので明日以降は百石やさらに南部もサーチしてみようと思いつつ青森での初サーフィンを終えたのでした。次回に続く。