最高の波、もういちど乗りたい波は?
今まで乗った中で最高の波は?
サーファーの会話で必ずといっていいほど、よく出る質問。
波の記憶を辿れば最高な思い出はいくつも出てくるが、その中でもやはり海外の波は格別。
海外サーフィンといえばインドネシア。
バリ島ではなく、その隣にあるロンボク島にはグルプックといわれるレギュラーのポイントや、エカスといわれるグーフィーのポイントがある。
ロンボク島で最初にサーフィンしたのはグルプックだが、その思い出はいつか記載するとして、自身のバケットリストとして、かつて波乗りした忘れ得ぬエカスの記憶を振り返る。
ロンボク島 エカスとは?
その当時は日本からロンボク島への直行便はなく、デンパサールかジャカルタで国内線に乗り換えるパターンが主流だった。
その旅の時もジャカルタへ到着後、空港の近くで一泊し、翌日早朝にロンボク島へ向かうことに。
エカスでの宿は、湘南LOGBOOKの先輩の奥様(旅行会社にお勤め)がオススメしてくれた「エカスブレイクス(現在、廃業になっている模様)」にステイ。
ホテルはシンプルなバンガロータイプ。ロンボク島はバリ島クタのように騒がしくなく、テレビもなく、隣の棟とも距離があり、のんびりと静かに過ごせる。
ホテルからエカスポイントへはボートでエントリー。毎日朝夕の1日2回、決まった時刻にホテルを出発し、1ラウンドあたり2〜3時間ほど、しっかりサーフィンを楽しめる。
湘南LOGBOOKが訪れたのは夏の時期。
欧州のバカンスと同時期のため、フランスやイタリアなどヨーロピアンサーファーが多い。
ヨーロピアンはオージーと違いハッスルしないので、ラインナップにいるサーファーとおしゃべりしながらのセッションという感じ。エカスでの滞在中、よくボートで一緒になったフランス人に聞いたら、3週間くらいバカンスがあるようだ。バリバリのジャパニーズサラリーマンの私の休みは1週間…。あぁ羨ましい。
肝心の波は、滞在中、小さい時でもムネカタ、大体オーバーヘッドから、アタマ半くらい。
そしてエカスの波はグリグリではなく、ゆっくりと規則正しく割れて、フェイスが広い考えながらアクションを入れられるショートもロングボードどちらも楽しめる波。
グーフィはサイズにかかわらずパーフェクトでコンスタントに200mくらい乗れる。ウネリと風の向きで、短いがレギュラーも良かったりとバラエティに富んでいる。なおレギュラー側はチャンネルが狭く、セットが入るとゲッティングにハマる場合がある。
またエカスには、インサイドポイントとアウトサイドポイントがある。クオリティを求めるならインサイド(でも写真の通りサイズは頭くらいはある)、アウトサイドはよりワイルドな波。ただし風をくらいやすく、コンディションがなかなか決まらなかった記憶がある。
毎日朝起きてサーフィン、ホテルに戻って朝食、その後プールサイドや部屋で読書したり、ウトウトしたりして、また夕方にサーフィン。
当時はさほど混雑もなく乗れる距離も長いため毎日、肩が上がらなくなるまでサーフィン。
夜はビンタン飲んで、星空見ながら今日の波をあーだこーだと話し合う至福の時。
ちなみにホテルは、オーナーがフランス人のためか、しっかり教育が行き届いておりロンボク人のスタッフにしては?、気が効いてサービス・ケアもバッチリであった。
過去に泊まったグルプック近くのホテルのウエイターは鼻ほじりながら注文聞いていたが…笑。
ご飯も定番ナシゴレンから、ハンバーガーまでどれも美味く、全くお腹も下さなかったという奇跡。ロンボクという辺境でこれは感動だった。
かつて訪れたホテルがクローズしたのが名残惜しいが、エカスは記憶に残る最高の波を与えてくれた場所であり、またいつか訪れたいと思う。旅はつづく。