約1年前の8月初旬と9月末に初めて青森(太平洋側)にサーフトリップに行った。
どこに行っても良い波、貸切コンディション(もしくは貸切に近い)、優しいローカルの方々、などなど素晴らしい経験だった。
青森は素晴らしいサーフデスティネーションでありながらも、実はあまり情報がない。
猛暑が続く中、快適だった青森の思い出に浸りながら、湘南LOGBOOKが訪れた八戸南部や、三沢のポイント、水温などの情報を備忘録として記載しておく。
サーフポイントと波質
青森を訪れたのは夏〜初秋(8月初旬と9月末)のシーズン。
サーフポイントは、南は岩手との県境にある角の浜ポイントから北は三沢のビーチブレイクまで。
青森は東西南北に広く、南部から三沢まではポイント間の移動に時間が掛かるため、ある程度波を予測して、その日のポイントを決めて行動するのが良い。では南部から記載する。
①角の浜
階上町のリーフブレイク。クラシックポイント、ローカルが大事にしているポイントのためエントリーには注意が必要。
(「注意」の意味が分からないサーファーは入らない方が良い)
景観も素晴らしく日本とは思えないロケーション。
波はフェイスが広く、今回サーフィンした右のピークは、長いレギュラーと短めのグーフィがある。訪れた時のサイズは胸肩。これくらいだと、ツインフィンやミッドレングスがマッチする。レギュラーはテイクオフしてから、ボトムからトップへ向かいカービング、カットバックが数アクションも入るバグースな波。完璧な三角波のためロングボードだとスィートスポットをキープしノーズライティングするのは難しい。できなくはないが。ミッドレングス以下の長さのボードが楽しいと思う。
ちなみにサイズアップした時の様子は、坂口憲二さんのDVD「海から見たニッポン」で見ることができる。
②百石ポイント
おいらせ町のビーチブレイク。波質は、トロ厚めでパワーがある。個人的な感想としては茨城・鹿島の波に似ているが、よりパワフルなった感じ。駐車場から波チェックするが、上から見下ろす形となるため海に入ると思ったよりもサイズがある。
両側をヘッドランドに挟まれており、いくつかピークがあるが堤防脇はローカルが多いため混んでいる時は避けた方が良い。知り合いになったローカルさん曰く、他のポイントがまとまってなくても百石はまとまっているとか、膝くらいの小さなコンディションでも百石だけはできる、ということが多いらしい。波のサイズに応じて、ショートボード、ミッドレングス、ロングボード 、と板を選べばより楽しめる。胸肩サイズでもダンパーにならない印象があり、貸切コンディションだと、サイズのある波でロングボード、ノーズライドするとストークすること間違いなし?かも。
③三沢のビーチブレイク
三沢には名前が付いているポイントから無名のポイントまで無数にあり、とにかくビーチが広大。
波質は、トロ厚めでパワーがある。駐車場から波チェックするが、離れているため海に入ると思ったよりもサイズがあると感じるかも。一つのポイントでも無数のピークがあり、時間帯を選ぶと貸切サーフィンが可能。
湘南LOGBOOKが今回のトリップでサーフィンしたのはビードル号ビーチ(だと思う)。角の浜でサーフィンした時に以下の大会案内があった。記憶を辿ると、過去、友達が参加していたコンテストの開催地だなと思い出し、とお邪魔してみた。訪れた期間中は、百石よりも波はまとまっていなかった印象。ヘッドランドが無いためかも。
GoogleMAPで太平洋展望台で検索すると辿り着ける。国道338号のゆとりの駐車帯の先から森を抜けて海方向へ向かうと到着する。
なお私が訪れた際に、この森で熊の目撃情報があったと看板で注意喚起あり。どう注意すればいいの?とも思うが、さすが青森はワイルド。熊に遭遇しないように注意が必要。
水温と装備
さて次は気になる水温。8〜9月でも水温は福島、茨城よりも若干低め、真夏でも海パンサーフィンは厳しい。頑張れば出来るかもしれないがおススメはできない。基本はシーガルやスプリング、朝夕や雨が降っていたり、晴れ間が乏しい時は3mmジャーフルが良い。
また朝夕は結構冷え込むため、海上がりも軽装だと寒く感じるかもしれないので、秋の装いがあると無難。
※2022年は東北地方は梅雨明けが遅く、線状降水帯が発生、夏でも雨が多い天気だった。
最後に
今回は日数的に、北は三沢を北限として太平洋側のみでしかサーフィンできなかった。
ローカルさんによると日本海のサーフィンも良いんだよー、とのこと。
波・食・ホスピタリティどれを取っても海外に負けない素晴らしいデスティネーションの青森。
全てを回るには、あまりに広大で、サーフィン・車ともに季節に応じた装備も必要なため、時間をかけて少しずつ巡って行きたいと思う。旅は続く。