卓球の石川佳純さんが引退した。
リオ、東京オリンピックでのメダル獲得が昨日の事のように思われるが、一つの時代の終焉を見るのはやはり悲しい。
さて、石川佳純さん、引退会見では中国語の質問に対してもペラペラと回答。中学時代から中国のコーチのもとでトレーニングに励み、中国語も習得している所以だとか。
石川佳純さんの少し前を遡ると、福原愛さんのエピソードを思い出した。福原愛さんは現役時代、中国リーグ参戦した。
なぜ中国リーグに参戦だったのか?
この質問に対して、私のような卓球初心者レベルが思うのは、レベルの高いリーグで揉まれることでレベルアップを図るため?、かな。
勿論それもあるかもしれない。
福原愛さんの答えは、
「卓球は中国語で習わないと強くならないから」
だと。
どういうことか?
中国語は「打て」という動作を一つ取っても、120種類くらいの表現があるらしい。日本語にはそこまでの表現はなく、動作の言語化の差は、そのまま技術・習熟の差となるだろう。福原愛さんが中国リーグに参戦した理由、これは納得。
甲子園に憧れる球児が強豪校に入学するように、強く・上手くなるには、歴史ある環境に身を置くことは、必然の流れであろう。
サーフィンに置き換えると、サーフィン発祥の地ハワイ、ロングボードだとカリフォルニア、オーストラリアのヌーサ。短期間のトリップでも、そういった場所に行って何かを感じてみることだろうか。
湘南LOGBOOKはサーフィンを始めてから、ロングボードについては以下の流れで経験を積んできた。
①YU Surf classic(植田さんシェイプ)
サーファーなら誰もが知っている巨匠「植田義則」さんシェイプのオールラウンドモデルFlow(貴重なクラークフォームだった)でロングボードのレールワークはどうあるべきかを勉強。美しいサーフボードだったが残念ながら写真なし。
②ケビンコネリーのノーズライダー
世界的に有名なカリフォルニアのロングボーダーでありシェイパーでもあるケビンがまだYUで期間限定シェイプしていた際に、運よくオーダできたモデル。初のシングルフィン。このボードでノーズライドの楽しさを知る。
③湘南ローカルシェイパーのボード
その後、時代はハイパフォーマンス全盛となり、ターン・リップを中心としたロングボーディングを指向し、湘南ローカルシェイパーのボードを数本乗り継ぐ。
そして台風スウェルが届いた湘南で見たボンガパーキンスのサーフィンに衝撃を受け、ハワイのシェイパーschaperのボードに乗換え。
④schaperのパフォーマンスボード
TipTimeモデル、LunchBreakモデル、Dressingモデルなど名作揃い。schaperのボードは各モデルごとにコンセプトが明確で、どれも調子よくコンペでも大活躍してくれた。波のサイズが上がる程、性能を発揮するのが流石ハワイアンボード。今でも大事に保管。
⑤そしてクラシック回帰
色々なボードを乗り継ぎ、今は友達のシェイパーが削るクラシックボードに戻ってきた。グライド感が素晴らしく、ハングファイブは当然、ハングテンもバシバシ決まるマジックボード。
サーフィンの技術は中国の卓球ほど言語化されてはいないが(と思っているが)、代わりに求める技術の結集がサーフボードという形になる。
オタク・マニアの領域になるかもしれないが、更なる上達のためには、
・歴史あるその地を訪れること
・サーフボードの歴史を辿ること
・サーフボードの特性を理解して色々なボードに乗ること
こういったことが大事なのだと思う。
これからも一生勉強。