湘南LOGBOOK

ロングボードのグライド感に夢中なサーファーのブログ。ロングボードのこと、波・旅の記録などサーフィンに関することを書いています。

胃カメラで鎮静剤 そんな時は、ケガするのでサーフィン禁止

サーフィンは危険、サーフィンに怪我はつきもの、とよく言われる。ここ数年大きなケガはなかったが、昨年11月(2022年)にケガをした。

ことの発端は、その日の午前中に遡る。

その日は朝から毎年恒例の胃カメラ検査のため、かかりつけの消化器クリニックへ。

昨年は局部麻酔してカメラを鼻から挿入したが、年齢と共に辛くなってきた。うちの奥様は昨年鎮静剤(睡眠麻酔)して検査したが、気付いたら終わっていたとのこと。そのため今年は私も鎮静剤で胃カメラすることに。

看護師さんが「今から麻酔入れますよー」と言ってた声は覚えているが、その後の記憶はなし。目が覚めた時には検査が終わっており無痛。これは素晴らしい方法だと実感。

検査後に鎮静剤使用後の注意点説明があり、その日車の運転をしないように、とのこと。

車の運転かー、まあサーフィンはしても良いかなと何故か自己判断。

今思えば、これが失敗だった。

実は検査前日の夜に天気図を見て明日は湘南、波がありそうとワクワクしていた。

湘南的に鉄板の気圧配置

明けて検査当日、予想通り波は頭オーバーのサイズがある。検査から3,4時間ほど経ったので、もう鎮静剤の影響はないであろうと判断し、さあサーフィンしようと海へ。

何となく身体がフワフワするな、と思いながらも平日のため海も空いており、テンションはUP。ポンポンとリズムよく波に乗っていく。

そこに一本のセットが。

少しワイドで早めかな、と思いつつもテイクオフ動作へ、と波の進行方向をみると、ゲッティングアウトにハマっているサーファーが・・・。

普段ならテイクオフ前に気付くはずが、こういった判断遅れがあった事が鎮静剤の影響と後で痛感。

この波はスルーしようと板を引いたが、これが間に合わずリップから滝落ちして自分のボードが頭にヒット。

久々に星が飛んだなーと、少しクラクラしながらラインナップに戻ったが目に何かが入る。

すると、そこにいたサーファーが「流血してますよ」と教えてくれた。

手で頭を触るとピューピュー血が出ている。目に入ってたのは血だったのね・・・。

これはマズイと海から上がり帰宅してタオルで圧迫止血。その後、形成外科に行き診察。

形成外科の先生曰く、傷の深さから処置方針は「ホッチキスで止めましょうね」と。

ホッチキス?あの紙を止める?動揺が走る。

「ちょっと痛いですよ」と先生から予告があったが、心の準備ができる前に治療開始。

バチン!と、この世のものとは思えないほどの激痛が脳天に突き刺さる。

先生は傷の縫合具合を見ながらバチンバチンと続けてホッチキスを打つ。結果的にホッチキス7発で縫合。涙は出るしあまりの痛さに死ぬかと思ったわ。

ガーゼの下にはホッチキス

 

でも、消化器クリニックでの注意事項の通り、自分を過信してサーフィンするなんて舐めたことをした自分のミス。

久々にケガをして反省したことは、自然の中では謙虚でいないと、しっぺ返しをくらうということ。鎮静剤を使用した日には車の運転は当然、サーフィンは慎むべきと。

ちなみに頭部のキズは、雑菌が入るとマズイため約2週間はサーフィン無しで療養。その後、形成外科に行きホッチキスを外す抜鉤(ばっこう、と言うらしい)をした。

ホッチキスを打った時のトラウマを思い出したが抜鉤自体は痛みもなく、あっさり終了。