湘南LOGBOOK

ロングボードのグライド感に夢中なサーファーのブログ。ロングボードのこと、波・旅の記録などサーフィンに関することを書いています。

良い波でサーフィンするために知っておきたいこと

みんな良い波でサーフィンしたいですよね。今回はビーチブレイクで良い波を見つけるためのヒントをお伝えします。

サーフィンに適した波は、沖合で生まれたうねりが、ビーチにあるサンドバーにヒットすることで生まれます。サンドバーとは砂の堆積のことです。

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みなさんも海の中でサーファー同士が、どこそこの地形が良い・悪い、という話をしているのを聞いたことがあるのではないでしょうか?地形とは実はこのサンドバーのことをいいます。砂が良い具合に堆積し、サンドバー・地形が形成されるとロングショルダーの良い波となります。

サンドバーは海底(ボトム)の至るところに形成されますが、海面と海底との距離つまり、潮位によって波のブレイクが変わります。ビーチブレイクで潮回りによって波がブレイクする箇所が変わるのはこのためです。

色んなピークがあり、幅広いレベルのサーファーが楽しめるのがビーチブレイクの良いところですが、地形が変わってしまうのがビーチブレイクの欠点でもあります(良い地形もいつかは終わってしまうという諸行無常の儚さも魅力ですが)。その特徴をおさえた上で良い波を逃さないためにおさえておきたいのが、サンドバー・地形の把握です。

まずサーフィンに来た時、その時の潮位によってビーチのどこが割れやすいのかある程度、覚えておくのが良いでしょう。

そのポイントにサーフィンに来た時に、よく波をチェックせず、とりあえず人がいるピークを目指すサーファーを見かけます。マナーの面でも、海・地形を理解する意味でも、この行為はおすすめしません(マナーの話はまた別のブログで)。

そのポイントに通い続けサーフィンしたいのであれば、ブレイクしているピークが何箇所かはあるはずなので、それぞれどのような波を割れ方をしているか把握した上で、自分が一番楽しめそうなピークに入りましょう。

さてサーフィンした後は、地形チェックです。この行為によって他のサーファーとの差が出てきます。

私のホームポイント湘南は潮が引きすぎると、ペラペラの波になることが多いです。大潮周りの引きいっぱいの時間などに敢えてサーフィンをせず地形チェックをしてみるのがおススメです。潮が引いている浜に出てみて良い波が割れていた何箇所かのサンドバーを実際に観察してみて下さい。三角州のようなサンドバーがあれば、浜に対して斜めに形成されているサンドバーもあるはずです。そして浜に対して平行なサンドバーがあれば、残念ながらそれはダンパーブレイクを産むサンドバーです…。

サンドバーの形と、ウネリの強さ・向きによって波の割れ方は変わります。実際にサンドバーを見てみると、実はたったこれだけの砂のつき方・形の違いでそうなるのか、と自然に対する畏怖も、あらためて感じることができると思います。

大雨、台風、どオンショアなどがあると地形は崩れてしまいますが、ある程度の期間はキープするはずです。

波の割れ方とその地形・サンドバーを覚えておいた上で、次にサーフィンする時のウネリの予想を組み合わせると、あそこのピークが良さそうだなー、と段々読めるようになってきます。

あそこのピーク良いらしいよ、と教え合うのはサーファーあるあるですが、多くの地形を知っておく事で、人より先にこっそりとグッドウェーブにありつける、なんて事もあるかもしれません。

サーフィンする上でターンなど技術の向上も大事ですが、全ては海の力で遊ばせて貰っているだけです。海のことを色んな方面から少しずつ知っていくと、もっと楽しくなると思います。

サーフィンしてサクッと帰って時間をスマートに使うことも良いですが、さほど波が良くない時は潮回りを利用して地形チェックするのも楽しいと思います。シーグラスや、貝殻など、思わぬ戦利品を得られるかも。

次回からこんな視点て楽しんでみて下さい!